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留学期間2014 年 4 月 ~ 2015 年 3 月
留学時大学生
プログラム春学期 10 week ESL 夏学期: ACP Business Administration
秋学期: ACP IBOM 冬学期 インターンシップ
留学先カリフォルニア大学 アーバイン校

私の姉が大学 2 年生のときに大学のプログラムを通して 1 ヶ月の短期留学をしたのですが、それが UCI(University of California, Irvine) でした。帰国後、実際に姉から話をきくと、 UCI は留学生も多く受け入れているため、ESL からビジネスを学ぶ ACP まで留学生向けのコースやプログラムがかなり充実していること、アーバイン市内はアメリカ国内では非常に治安が良く、アジア人も多いため、安心して勉強できる環境であることなど、はじめてアメリカで長期留学をする自分にとって素晴らしい大学であると思い、UCI への留学を決めました。

ESL ビジネスコースだけでなく、週末アクティビティも充実

UCI はカリフォルニア州のアーバイン市にある州立大学で、全米の州立大学でトップ 10 位に入る名門校です。一年を通してほとんど雨が降らず、上着もほとんど必要のないオレンジカウンティの素晴らしい気候のもと、学生たちは伸び伸びと学ぶことができます。留学生向けのプログラムは 10 週間の集中型 ESL はもちろん、プロフェッショナル資格認定プログラム ( ACP ) にはマーケティングやインターナショナルファイナンスなど、さまざまなコースがあります。アジア、ロシア、ヨーロッパ、南米など、色んな国々から留学生が集まるため、アメリカ以外の国の人とも友達になれますし、より多くの文化を学ぶことができます。

また、UCIの学生向けのアクティビティはサーフィン講習やハイキングなどの無料参加のものから、本場のディズニーランドやユニバーサルスタジオへの日帰りツアーやラスベガスやサンフランシスコへの旅行など、本当に色んなアクティビティがあり、それを通してクラスメート以外の友達と楽しみながら仲良くなれるチャンスもあります。

広大な敷地にあるキャンパスには図書館やフードコートだけでなく、まるで公園のような自然の中でゆったり寛げる広場もあります。道路を挟んで向かい側にはたくさんのカフェやレストランに、映画館、ジムやヨガスタジオまで収容されたユニバーシティセンターという施設もあるので、放課後友達と一緒に遊びに行くこともできます。

UCI の先生や職員の方、本部生みんなが気さくで優しい人ばかりなので、気軽に話しかけてくれますし、分からないことや悩んだときはいつでも相談にのってくれるので、とても心強いです。

プレゼンテーションも多く、人前で話すことも楽しくなりました!

せっかく長期留学をするならば、語学習得だけで終わるのではなく、発展的な勉強をしたいと考えていた私は、英語で本格的なビジネスを学ぶことができる ACP を受講することに決めました。UCI は4学期制なので、最初の春学期は 10 Week の ESL を取り、夏・秋学期は ACP の Business Administration  (BA) と International Business Operating Management ( IBOM ) の 2 つを受講し、最後のクオーターは 10 Week のインターンシップを行いました。

ESL のクラスは中国、韓国などのアジアの友達や、サウジアラビア、クウェート、イエメンなど中東の国々の友達が多くできました。一方、 ACP では台湾やブラジル、チリ、ロシア、フランス、イタリアなど、より多くの国々の友達と知り合えました。その国ごとに文化や認識の違いはありますが、気さくな人ばかりで、とても楽しく学ぶことができました。授業時間はパートナーと話し合ったり、チームメイトと取り組むことが多く、特に ACP の授業ではチームでプレゼンテーションをすることがほとんどでした。毎回チームメイトと話し合いながら、自分たちで考え、プレゼンとして形にするプロセスを学ぶことができ、そのおかげで前は極度のあがり症で、人前に立って発表するのが大嫌いだった私も、今ではプレゼンが楽しいと感じるようになりました。

アメリカ企業インターンシップで実務体験!

最後のクオーターでは Wurth という会社でインターンシップを行いました。インターンをする生徒は自分でインターン先の企業を探し、面接をパスしなければいけません。そのためにも、日本の就職活動と同様に、事前準備が必要です。そこで、多くの学生がインターンを行う一学期前に、 UCI のインターンシップミーティングに参加します。そこではインターンシップのためのアドバイザーがレジュメの書き方から面接の練習まで指導をしてくれますし、個人面談では自分の希望に適した企業を紹介してくれます。

私はイベントプランニングかマーケティングのポジションを希望していましたが、なかなかそのポジションを募る企業がなかったため、アドバイザーにいろいろな企業を紹介してもらいました。そして3社と面接し、第一希望であった Wurth という、業界内では圧倒的なシェアを誇る世界的トップ企業の Purchasing の部署に受け入れていただくことになりました。

ボスもスーパーバイザーも、職場の人みんなが本当に親切で、キャリア経験が全くない私に、一から丁寧に教えてくれました。主な業務内容は SAP というソフトウェアを使ってオーダーをとったり、見積もり表を作ったり、オーダーの確認をするなど、単純なようで複雑でしたが、分からないときはスーパーバイザーや他のスタッフが常に教えてくれたので、やり甲斐を感じながら楽しく働くことができました。お昼休みにはボスがスタッフみんなをランチに連れていってくれたり、非常に和気あいあいとした雰囲気の職場でとても恵まれた環境のなかで働かせていただきました。

留学生活を振り返って!

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渡米した当初は UCI のさまざまなアクティビティに参加し、カリフォルニアを旅行しました。ヨセミテ国立公園やラスベガス、サンフランシスコ、サンディエゴなど、ふつうの海外旅行ではなかなか行くことができないので、アクティビティを活用して観光することができたので、参加できてとても良かったです。

友達とショッピングやビーチに出かけたり、夏はプールパーティーも参加しました。 UCI で出会った日本人の友達のバースデーパーティーで、日本のオーソドックスなカレーを作ったところ、ブラジル人の友達からは「普段レストランで食べるインドカレーはあまり好きではないけれど、このカレーは本当に美味しい!」と大絶賛してもらい、初めて会う人にも「このカレーは君が作ったの?すごく美味しいよ!」と大好評で、日本の家庭の味を知ってもらえてとても嬉しかったです。

インターンシップをさせていただいた会社のスーパーバイザーには、日本の卵焼きが大好きなので作ってくれないかと頼まれ、お弁当に詰めて渡したところ、とても喜んでもらえました。するとその夜、スーパーバイザーが奥さんに話したところ、奥さんも羨ましがってどうしても食べたいと言っているので、どうかもう一度作ってもらえないかと頼まれました。日本食は全世界で人気であり、レストランも多くありますが、日本のごくふつうの家庭料理もこれほど人気とは驚きでした。翌日たくさんの卵焼きを作って渡したところ、奥さんもすごく喜んで食べたと言っていただけて、頑張って作った甲斐がありました。

私は約 9 ヶ月間ホームステイをしていたのですが、ホストファミリーには本当に良くしていただきました。ホストマザーが ESL の先生ということもあり、会話しながら文法ミスがあればきちんと直し、正しい文法を教えてくれたり、参考になる英語のテキストを紹介してくれたりもしました。それだけでなく、近所の美味しいレストランやビーチのアクティビティ、イベント情報を教えてくれたり、一緒にハイキングに連れて行ってくれたこともありました。

サンクスギビングのホリデーを使って、山の上にあるキャビンへ行き、そこで娘さんや息子さんも一緒に家族みんなで伝統的な感謝祭を過ごさせてもらい、とても貴重な経験をさせてもらいました。

普段はホストファザーが夕飯を作ってくれるので、美味しいディナーを食べながら、その日あった出来事や面白かったことなど色んな話をして笑いあいました。その時間が本当に大好きで、私にとってかけがえのない大切な時間でした。

ホストファミリーをはじめ、留学中に出会った仲間や先生、職場でお世話になった方々みんな素敵な人ばかりで、本当に恵まれていたと思います。

IESS を知ったのは、姉が短期留学していた時に康平さんにお世話になったことがきっかけでした。留学することを決意したものの、いざどのように留学先を決めたり、手続きすればいいのか全く分からなかったのですが、康平さんが申し込みからあらゆる面で手助けしてくださったので、UCIという素晴らしい大学に通うことができました。

また、留学先で病気や困ったことが起きた場合でもすぐに対応していただける日本人スタッフの方によるサポートもあり、留学して間もない頃、なにか分からないことがあってもすぐに連絡でき、私にとってはとても心強い存在でした。実際に病気をしたときは現地の日系病院の紹介をしてもらいましたし、月に一度、担当のスタッフとの方との面談もありました。

なかなか公共交通機関が発達していないアメリカではやはり車がないと不便なので、中古車を購入することに決めましたが、その時も免許の取り方から信頼できる日本人のディーラーの紹介もしていただきました。本当に留学できたのは IESS のおかげですし、最初から最後までお世話になり、大変感謝しています。本当にありがとうございました。

あの時留学を決断してよかった!

もし留学をするかどうか悩んでいる方がいらっしゃれば、全力で留学することをオススメします。私はこの留学を通して日本にいるだけでは学べないことをたくさん経験させてもらえました。もし留学をしていなかったら大好きなホストファミリーや友達、先生には出会えていなかっただろうと思うと、本当にあのとき決断して正解だったと実感します。それほど留学を通して素敵な出会いが数え切れないほどありました。

また、この留学経験によって、アメリカの素晴らしいところだけでなく、日本が世界に誇れる技術や文化がたくさんあることを自分の肌で体感しました。両国ともお互いに素晴らしい部分と見直すべき部分があるということを知る場面が多くありました。

たとえば、日本のおもてなし文化であるサービス業やユーザーのことを考えて作られたアイディア商品など、日本人の相手を尊重する真心の精神は世界から賞賛されています。反対に、年齢やジェンダーだけで差別化しないアメリカ人のフレンドリーな人柄や文化は日本も見習うべきであると感じました。

このように小さな文化の違いを発見するのはなかなか短い海外旅行ではできないことだと思います。留学は誰もができるものではないので、自分にしかない経験を多くのひとへ発信し、さらに自分自身のキャリアに繋げていくことができるのです。私もこの留学経験を生かして、海外留学したいけれど勇気がなくて悩んでいる、という方に少しでも背中を押すお手伝いができればと考えています。どうか少しでも多くのひとに留学の素晴らしさが伝わればいいなと思います。