アメリカ野球留学
アメリカは中学や高校に入学と同時に 1 つのスポーツを選択するのではなく、秋、冬、春とそれぞれ別のスポーツをするのが一般的です。野球は春のスポーツであり、各州の各地域でリーグ戦が春に行われます。
リーグ戦を終えて、トーナメントへ進み各州のチャンピオンを決めるのがアメリカの高校野球です。しかし、年間通して野球が出来るアカデミーや学校もあります。
また、夏から冬にかけては、クラブチームの活動期間なので、年間通して野球をする生徒は、クラブチームでプレーをしてリーグ戦やトーナメントに出場するという選択もできます。
アメリカの野球留学では、私立学校に通い、教育を受け、英語力を伸ばし、野球の練習と試合を行います。野球留学の特徴は、文武両道の生活が出来る事です。
アメリカは全体練習の時間は短く 1 日 1.5 時間 ~長くて3時間です。週末は試合が無ければ、休みが多いのも特徴です。日本と比較し、練習量を重視する場合、アメリカより日本の方が練習はたくさんできます。日本とアメリカどちらが自分に合っているかが留学するか否かのポイントになります。
NCAA(全米大学体育協会)傘下の大学野球チームは、Division 1 2 3 と 3 津のカテゴリーに分かれています。D1 と D2 には各チーム学生アスリートに対する奨学金があります。
奨学金の分配額は決まっています。奨学金を得るためには、大学コーチ陣やリクルーターへのアピールが必要となります。
IMG ベースボールアカデミー
フロリダ州ブレイデントンにある IMG アカデミーは、生徒数1300 人の中高一貫ボーディングスクールです。広大な敷地内に学校、寮、カフェテリア、6 面の天然芝野球場と練習場、フィットネスジム、他のスポーツ施設があり学生アスリートが日々勉強とトレーニングを行っています。
野球チームは、中学生から高校生 + PG(高卒 1 年目チーム)まで 7-8 チームある大所帯のチームです。ここ数年は、日本人も多く在籍。
1 年中恵まれた気候と施設でトレーニングが出来る環境で、春のリーグ戦を中心にトーナメントなど試合に出場します。練習は、技術面だけでなく、メンタルトレーニングやフィジカルトレーニングなどアスリートに必要とされる練習も導入されています。
IMG は全米 TOP 5 に常にランキングされる強豪校で、MLB選手も多数輩出。試合だけでなく練習もライブ放送があり、常にパソコンで観戦できるのも魅力。IMG には多くのカレッジコーチやリクルーターが訪れます。NCAA D1 へ多数選手輩出しています。
オレンジルスラン高校
カリフォルニア州オレンジカウンティーに位置するオレンジルスラン高校は、ロサンゼルスエンジェルスの本拠地からほど近くに位置する私立高校で、全米屈指のリーグ、Trinity League でプレーをします。
ジェイセラ高校、マタデイ高校、サンタマルガリータ高校などの強豪校が同じリーグにいる高いレベルのリーグです。オレンジルスラン高校は、野球部強豪校の1校で 16 度のリーグチャンピオン、MLB ドラフトに 5 人にかかるなどチーム、個人としても大きな実績があります。
練習は秋から始まり春シーズンが終わるまで行われます。西海岸の恵まれた気候と最新施設の整った環境の下、年間通してトレーニングを行います。学校には寮は無く、留学生はホームステイをします。
モントバーデアカデミー
モントバーデアカデミー(MVA)はフロリダ州オーランド郊外にある中高一貫ボーディングスクールです。
野球チームは、2017 年 2023 年の WBC プエルトリコ代表、3 年連続 MLB オールスター選手に選出されている フランシスコ リンドーア選手を始め、 2010 年以降 8 選手がMLBドラフトで指名されるほか、NCAA Division 1 や 2 に毎年選手を輩出する強豪校です。
一般の高校と異なり春の高校野球リーグだけではなく、秋リーグやトーナメントにも出場しています。天然芝野球場にフィットネスジム、フロリダの恵まれた気候と素晴らしい環境で1 年中野球が出来ます。
学生アスリートの多い MVAで寮生活。 野球チームのコーチ陣は、ニューヨークヤンキースなど 5 チームで 14 年プロとしてプレーしたバレンシアコーチ他 3 名です。新学期開始直後から練習が始まり、秋にも試合は行われます。年明けも引き続き練習が続き、春のリーグ戦やトーナメントに出場します。
キングスアカデミー
キングスアカデミー(TKA)はフロリダ州ウェストパームビーチにある幼稚園から高校までの私立学校です。
全生徒 1300 人が在籍。留学生用のボーディングハウスとホームステイがあります。野球チームは、2019-2020 年度より2013年ワールドシリーズを制したボストンレッドソックスの正捕手 Jarrod Saltalamacchia 氏をヘッドコーチとして迎えました。MLB 通算 110本塁打、381 打点の実績ある名選手です。
キングスアカデミーはスポーツ施設が充実しており、野球は天然芝野球場があります。高校野球シーズンである春は、フロリダ高校体育連盟 AAA に所属。秋はコンディショニングトレーニングを中心に練習を行い、1 月からプレシーズンで本格的な練習が始まり、春のリーグ戦を迎えます。
ボールズスクール
ボールズスクールは、フロリダ州第二の都市ジャクソンビルにあるプリスクールから高校までの私立学校です。
小中学校と高校はキャンパスが分かれており、高校のキャンパスには学生寮があります。野球チームは野球チームは 1 年中野球が出来る環境です
。秋はフィジカルトレーニングやスピードトレーニングなど専門コーチによるトレーニングとボールを使った野球の練習があり、1 月からプレシーズンが始まります。
春のリーグは強豪校が揃うフロリダ高校体育連盟 4A に所属。野球部卒業生はフロリダ大学、ジョージア大学、コネチカット大学などへ進学をしています。高校野球ランキングでも150位以内の強豪。
ジュニペロセラ高校
サンフランシスコジャイアンツのレジェンド、バリーボンズ元選手の母校。多くのプロ選手や NCAA D1 スクールに選手を輩出している強豪校です。
West Catholic Athletic League は、全米の強豪リーグの 1 つです。リーグ戦以外にも練習試合、トーナメントなどに出場します。
秋は、スキルトレーニング、フィジカルトレーニングやスピードトレーニングを中心に練習が行われ、2月から本格的にシーズンに向けた練習が始まります。希望生は、秋と冬を地元のクラブチームでプレーすることも可能です。学校には寮は無く留学生はホームステイです。
ジェイセラカトリックハイスクール
ロサンゼルスエンジェルスと同じカリフォルニア州オレンジカウンティー群にある私立高校です。
2017 年 MLB 全米ドラフト 1 位指名を受けたロイスルイス選手の出身校。チームは Varsity 含めて 4 チームあります。
野球チームは全米 1 位 2 位を争う強豪校で 強豪校揃う Trinity League 所属。UCLA に多くの選手を輩出しています。コーチ陣は、元マイナーリーグ選手であるヘッドコーチを始め、6 名います。天然芝の恵まれた野球場と南カリフォルニアの恵まれた気候で 1 年中野球が出来ます。
春にはジェイセラ開催のスコットボラストーナメントも開かれるなどトーナメントにも出場。学校に寮は無く、滞在先はホームステイです。
ケネディーカトリックハイスクール
ワシントン州シアトル郊外に位置する、ケネディーカトリック高校の野球チームは、Varsity & JV の 2 チームあります。
高校野球シーズンである春は強豪校が揃う NPSL 4A リーグで試合に出場します。秋から冬にかけてはチームとしての練習はありませんが、ケネディーカトリックの野球部員は、ほとんどが同じクラブチームに所属しており、10 月の秋から冬にかけて練習とクラブチームでの試合を行っています。
ヘッドコーチは、MLB 傘下のマイナーリーグでプレーした元プロ選手 Dale ヘッドコーチほか、4名のコーチが指導します。
冬の寒い時期や天候のすぐれない日は 2 箇所のインドアトレーニング施設で練習を行います。夏、帰国せず、サマーリーグに参加したい生徒は、クラブチームでサマーリーグに参加し試合に出場することが可能です。
プットナムサイエンスアカデミー
2022年 コネチカットベースボールアカデミー創設者のヘッドコーチを迎え、年間通してトレーニングと試合を行っています。
春の高校野球シーズンは、NEPSAC リーグでニューイングランド地方の高校と試合を行います。秋は練習試合とトレーニングも行われ、冬は マイナーリーグチームが本拠地としている Dodd Stadium のインドア施設を使用し練習をします。
Dodd Stadium は、プロが使用するスタジアムで PSA のホームゲームにも使用されます
ブルックヒルスクール
テキサス州ダラスより東に車で 90 分に広大なキャンパスを構えるブルックヒルスクールはスポーツ力を入れた生徒数約 380 人の中高一貫のボーディングスクールです。
8 月のサマートレーニングから始まり秋の州チャンピオンを目指します。2011 年、2012 年、2013年と 3 年連続州チャンピオンに輝く強豪校です。
2020 年春には新しい人工芝のベースフィールドが完成しました。テキサス州独特のルールで公立私立や学校の規模関係なく同じ地区の学校がリーグ戦を戦います。
春は 2 月初旬から 4 月にかけて高校野球シーズンで州チャンピオンを目指します。ブルックヒルの学生アスリートは、Athletic Period が設けられ日々ウェイトトレーニングなどをすることが義務付けられているなど、スポーツをする環境にも恵まれています。