アメリカの大学スポーツについて
アメリカの大学には、NCAA(National Collegiate Athletic Association)と NAIA ( National Association of Intercollegiate Athletics)そして、2 年生大学で構成される NJCAA(National Junior College Athletic Association)という 3つの大学スポーツ協会が存在します。
NCAA は、Division 1 2 3 と 3 部に分かれており、1 部 2 部に属する多くの大学が、大規模、中規模な大学です。NCAA 3 部や NAIA(1 部と 2 部)は小規模な私立大学がメインの団体です。
NCAA
UCLA、USC、スタンフォード大学、ハーバード大学、アラバマ大学など、日本人もよく耳にする総合大学は、NCAA の Division 1 に属します。プロレベルのスポーツ施設やコーチ陣をそろえ、多くの学生はスポーツ奨学金などを得て入学をして、全米を遠征で回るセミプロ集団です。
多くの高校生は、この NCAA 一部でプレーすることを目標にしますが、狭き門であることは間違いありません。 NCAA Division 1 には、ルールや規定が多く、海外からの留学生には特に難関だと言えます。
学力、英語力、スポーツ能力、など高いレベルが求められるうえ、高校卒業後、1 年以内に入学しないと プレー資格が失われます。
そのため、NCAA Division 1 でのプレーを目指すのであれば、相当早い段階でアメリカの大学留学準備を進める必要があります。(理想は高校からアメリカの高校に留学する事です。)
多くの留学生にとって現実的なのは、Division 2 か 3 です。 Division 2 までは奨学金がでます。Division 2 でもプロに行ける確率は十分にあります。ポイントは、自分が試合に出られる大学に進学をする事です。Division 2 での成績次第では、 Division 1 の大学からオファーがかかり編入することも可能です。
NAIA
小規模な私立大学がメインの団体です。
留学生にとって、最もプレーできる可能性のは、NAIA です。一般入学からの入部も出来ます。アカデミーからの入学の場合、奨学金が出る可能性が高いです。(アカデミーでは、奨学金を得ての進学先を見つけます。)
NCAA のような華やかさはありませんが、Division 1 は NCAA の Division 2 に匹敵すると言われているレベルでプロ選手も多く輩出しています。プロスカウトも、有能な海外選手が多く属している事を知っているため、スカウトに訪れます。
プロになれる可能性も十分にあるリーグです。NAIA から NCAA への編入も可能です。
NJCAA
2 年生大学からなるジュニアカレッジスポーツ協会です。
入学基準も 4 年生に比べて高くなく、留学生も多くプレーできる環境があります。
卒業後は、NCAA や NAIA へ編入します。この場合、奨学金を得て編入できる可能性も十分あります。SAT を免除して入学が出来るので、4 年生大学に直接入学する準備が出来ていない学生には、ジュニアカレッジへの留学はお勧めです。
しかし、ジュニアカレッジ時代の成績が編入に影響するので、スポーツだけでなく学業の方も2年間必死にやらないと編入先が限られます。授業料は、4 年制に比べて圧倒的に安いのも魅力です。
大学入学には学力が必要!
大学入学には、大学が定めた TOEFL や SAT のスコアが求められます。
有能なスポーツ選手でも無条件に入学を認めることがないため、TOEFL や SAT の対策も行わなければいけません。
また、NCAA の規定で高校卒業後、野球、サッカー、ゴルフなどは、1年以内に入学しないと入部資格が失われてしまいます。テニスは半年です。(高校卒業後と書きましたが、ジュニアカレッジや NAIA からの編入は可能です。)