アメリカ大学スポーツ留学

アメリカの大学スポーツは、4 年制大学で構成される NCAA 、NAIA、 USCAA と 2 年生大学で構成される NJCAA、CCCAA、NWAC があります。

日本の高校を卒業してアメリカの大学スポーツに挑戦する学生はなるべく早い段階で大学進学のための準備を始めましょう。 4年制大学への入学には、高校 4 年間の成績(日本の中学 3 年生から高校3年生まで)TOEFL スコア、 SAT or ACT スコアが求められます。

スポーツの技術だけでは入学はできず学業の方の成績も必要となります。各スコアがどれだけ必要かは大学によって異なります。

英語力不要というフレーズには要注意!

英語力が低いと選択できる進学先が限られます。進学できる大学があっても相当苦労することになります。一定の成績が取れないとスポーツはやらせてもらえません。また、退学になります。 2 年制大学に進学した場合、成績が悪いと4 年制大学への編入先がなくなります。渡米後苦労しないためにも高い英語力をつけて行くことをお勧めします。

IESS では各生徒の成績をもとに大学入学までのプランニングを考えていきます。各選手にあったカレッジの紹介を行うとともにカレッジコーチ陣に選手紹介を行っていきます。また現地にはアメリカ人の代理人もおります。カレッジコーチ陣にいかに知ってもらえるかがポイントです。多くのコネを持つことで選択肢が増え、スポーツでの大学入学の可能性が広がっていきます。

高校卒業後の進路

1. Post Graduate コース

私立高校でもスポーツアカデミーにはPost Graduate と呼ばれる高卒 1 年目のコースがあり、10 カ月高校で勉強をし、英語を学び、アカデミーで練習や試合に出場をして大学進学のための準備を行います。

  • 私立高校の質の高い授業を受け大学に向けた勉強面での準備ができる。
  • 私立高校の ESL コースで英語力を強化し TOEFL や SAT 対策ができる。
  • NCAA への進学率が高いスポーツアカデミーで英才教育とカレッジカウンセリング。
  • カレッジコーチへのアピール期間
2. 4 年制大学進学コース

NCAA や NAIA、 USCAA などの 4 年制大学へ直接入学するパターンです。スポーツの技術と高校の成績、TOEFL スコア、SAT or ACT スコアが求められます。4 年制大学進学特に NCAA を希望する学生は、なるべく早い段階で大学入学のための準備をしましょう。

3. 2+2 コミュニティーカレッジコース

NJCAA, CCCAA, NWAC などの連盟がありますが、2 年制大学は 4 年制大学に比べて入学基準が低く SAT や ACT が不要のため留学生も入学しやすくなっています。しかし、英語力は入学時に要求されます。この 2 年間の成績で編入先が決まってきます。2 年間コミュニティーカレッジでアピールをして 4 年制大学への編入を目指します。

NCAAについて

NCAA(National Collegiate Athletic Association)は Division 1.2.3 の 3 ディビジョンがあり、日本でもよく知られる大学の数々はこの NCAA に所属しています。

D1 は Athletic scholarship の額も多くトップレベルの選手が集まる最も注目されるリーグですが、日本の大学スポーツとは異なり、Division は各スポーツではなく基本的には大学単位で決まっており昇格や降格争いのようなことはありません。

D1 になるには諸条件あり、施設、遠征費、コーチ陣、奨学金などなどD1にいるには各大学は経済的体力が必要です。D1 はレベルの高いリーグですが、D2 のどのチームよりも強いとはいえません。

Division 1 は各大学男女 14 スポーツチームがあることが条件とされています。(男子 7 女子 7、もしくは 男子 6 女子 8 ) 私立大学もたくさんありますが、その多くが大規模な州立大学です。

豪華なスポーツ施設を有し学生アスリートのレベルも非常に高くセミプロのような位置づけです。D1 でプレーするためのルールも細かく厳しくもあります。全米の大学 345 校が所属しています。NCAA D1 はメディア放映権やグッズやチケットの売り上げなどが多くアメフト大学 NO 1 を決めるローズボウルを始め NCAA D1 スポーツ観戦は国の文化ともなっています。

各スポーツ Athletic Scholarship もあります。D2 よりも額は多く高校のトップ学生アスリートはD1 を目指します。 ちなみに、Ivy League(ハーバード、コロンビア、プリンストンなどのアメリカ北東部に位置する名門私立8校)は Athletic Scholarship はありません。

大学一例

カリフォルニア大学ロサンゼルス校、スタンフォード大学、南カリフォルニア大学、サンディエゴ州立大学、カリフォルニア大学フラトン校、デューク大学、ピッツバーグ大学、ハワイ大学マノア校、ウェイクフォレスト大学、ジョージタウン大学、ジョージワシントン大学、ノースカロライナ州立大学、フロリダ州立大学、フロリダ大学、南フロリダ大学、オクラホマ州立大学、ジョージア工科大学、アラバマ大学、ノートロダム大学、ハーバード大学、コロンビア大学、オレゴン州立大学、シアトル大学、メリーランド大学、セントルイス大学、クレムゾン大学、ヴァージニア工科大学、ライス大学、ミシシッピ大学、メンフィス大学、ルイジアナ州立大学、アリゾナ州立大学、ネバダ大学ラスベガス校、ユタ大学など

Division 2 は各大学男女 10 スポーツチームがあることが条件とされています(男子 5 女子 5、もしくは 男子 4 女子 6)。全米 45 州の大学300 校が所属。全体の 87 % の大学の学生数は 8000 人以下です。

D2 もレベルの高いチームは多いがAthletic Scholarship は D1 に比べて少ない。プレーするためのルールは D1 に比べて厳しくないため、留学生は D 2 に多い。最初の 2 年間を D2 でプレーし、その後D1 に編入することも可能です。

男女バスケットボールとアメフトの試合はテレビ放送があり、D2 チャンピオンシップの決勝はほとんどのスポーツでテレビ放送もしくはlive stream での放送があります。

大学一例

ローリンズカレッジ、タンパ大学、ポイントローマナザレン大学、パームビーチアトランティック大学、バリー大学、セントラルワシントン大学、ハワイ大学ヒロ校、ハワイパシフィック大学、リン大学、ミネソタ州立大学マンケイト校、インディアナポリス大学、ニューヨーク工科大学、セントリオ大学、セントマーチン大学、セトンヒル大学、サンフランシスコ州立大学、サザンニューハンプシャー大学、セントマイケルズカレッジなど

Division 3 は各大学男女 10 スポーツチーム(男子 5 女子 5 )があることが条件となっています。D3には最も多い 450 大学が所属し、学力的にレベルの高い私立大学が多くニューヨーク大学やジョンズホプキンス大学、MIT、ミドルベリー大学など名門私立大学やリベラルアーツカレッジなどが属しています。

D3には Athletic Scholarship がないことから敬遠されがちですが、それ相応の Academic Scholarship があります。 Athletic Scholarship とは違い、スポーツをやめたとしても奨学金は引き続き受けることができます。

大学一例

ニューヨーク大学、ジョンズホプキンス大学、マサチューセッツ工科大学、ワシントン大学セントルイス、エモリー大学、ミドルベリー大学、バイツカレッジ、バルークカレッジ、ドリュー大学、チャップマン大学、ポモナカレッジ、カリフォルニア工科大学、キングスカレッジ、アベレット大学、マサチューセッツ大学ボストン校、ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校など

NAIA について

NAIA は 全米で約 250 大学が所属しており中規模の私立大学が多いのが特徴です。NCAA に比べると入学基準は高くなくプレーするためのルールもそこまで厳しくないため、留学生にとって NAIA は良い選択肢といえます。

そのため、スポーツレベルの高い留学生が多く在籍しています。Division は 1 と 2 があります。Athletic Scholarship もあります。リーグレベルは高くプロ選手も輩出しており NCAA Division 2 に匹敵するともいわれています。

大学一例

カイザー大学、イースタンオレゴン大学、サザンオレゴン大学、マリアン大学、サウスイースタン大学、フィッシャーカレッジ、アヴァイラ大学、ミズーリバレー大学、ベネディクティン大学など

USCAA について

USCAA は小規模の私立大学がメインで構成されており、Division は 1 と 2 でトータル 77 校が所属しています。1966 年に創立。バスケットボールから始まり、いまは、男子サッカー、アメフト、野球、ゴルフ、女子バレーボール、レスリング、ソフトボールがあります。

Division 1 は Athletic Scholarship あります。小規模スクールならではのサポートなど学生生活において様々な機会にも恵まれています。

大学一例

ジョンソン&ウェールズ大学シャーロット校、ダラス大学、バークレーカレッジ、プラットインスティチュート、バーモント工科大学、ディーンカレッジ、メイン大学オーガスタ校、ポールスミスカレッジなど

2 年制大学について

2 年制大学は 4 年制大学に比べて入学に求められる英語力などの基準は低く入学がしやすく地元の学生だけでなく多くの留学生が在籍しています。

2 年制大学の連盟は、NJCAA、CCCAA、NWAC とあり、それぞれ特徴は異なります。

2 年制大学へスポーツで進学するアメリカの高校生の多くは、大学へのアピールが遅れた生徒、希望するレベルの大学から声がかからなかった生徒、高校の成績が足りない生徒です。2 年間ジュニアカレッジでプレーをして 4 年制大学へ編入を目指します。選手としての在籍期間は 2 年までとなっています。

NJCAA は 全米にまたがる 2 年制大学で構成される連盟です。Division 1 2 3 があり合計約 500 校が所属しています。NJCAA にはAthletic Scholarship があり、また学生寮のあるカレッジが多いため全米の州からそれぞれのカレッジに進学をしています。

カレッジ一例

イースタンフロリダカレッジ、フロリダ州立カレッジ、インディアンリバー州立カレッジ、
スノウカレッジ、モンローカレッジ、タイラージュニアカレッジ、カレッジオブサザンネバダ、カークウッドコミュニティーカレッジ、ニューメキシコミリタリーインスティチュート、
アイオワウェスタンコミュニティーカレッジ、アイオワセントラルコミュニティーカレッジ、トラッキーメドウコミュニティーカレッジなど

CCCAA はカリフォルニア州の 2 年制大学で構成される連盟です。カリフォルニア州は 2 年制大学が非常に多く100 校以上あり、独自のリーグを州内で行うことができます。レベルも高く人気もありますが、 Athletic Scholarship はありません。各地域でのリーグ戦から始まり州チャンピオンを目指します。カリフォルニア州の 2 年制大学は寮がないところが多く留学生はホームステイをします。

カレッジ一例

サンタバーバラシティーカレッジ、カレッジオブザキャニオン、モントサンアントニオカレッジ、カレッジオブザデザート、オレンジコーストカレッジ、サドルバックカレッジ、サンタアナカレッジ、ミッションカレッジ、サンタモニカカレッジ、サウスウェスタンカレッジ、ディアブロバレーカレッジ、パサデナシティーカレッジなど

NWAC は、アメリカ北西部であるワシントン州、オレゴン州、アイダホ州、カナダのBC 州の一部で構成されるリーグです。36 校が加盟しています。寮のある学校が多いのが特徴です。 留学生への Athletic scholarship も出るようになりました。

カレッジ一例

ペニンシュラカレッジ、サウスウェスタンオレゴンコミュニティーカレッジ、レインコミュニティーカレッジ、スカジットバレーカレッジ、ショアラインコミュニティーカレッジ、ハイラインカレッジ、タコマコミュニティーカレッジ、ベルビューカレッジなど